私立小学校に通うデメリットは?
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入学のために受験勉強をする必要がある
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家庭でも学習が必要
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学費がかかる
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学校までが遠い
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親同士の付き合いが大変
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馴染めないとストレス
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世間知らずになることがある
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地元に友達ができにくい
*選ばれる学校によってはデメリットがメリットになる場合もあります。
①入学のために受験勉強をする必要がある
ペーパーテスト対策、行動観察、運動、マナー、面接対策などを身につける必要があります。すべての学校が難関というわけではありませんが、準備は少なからずしなければなりません。
幼児教室に通う場合、幼稚園が終わった後レッスンに通います。子供によっては遊ぶ時間がなくストレスがかかる可能性もあります。小学校受験は家庭全体の受験です。受験のために家庭でもしつけや学習の時間を作る必要があります。小さな幼児が受験勉強をするため親にもそれなりに負担がかかります。
②家庭でも学習が必要
入学できたとしても油断は禁物です。ご縁があって入学しても成績が悪いと内部進学ができないこともあるため塾へ通う方も珍しくないそうです。
公立よりも学習量は多く、宿題もたくさん出る学校もあります。
また中学から外部受験で入学してくる生徒の学力に合わせるため、学力低下を防ぐために塾に通う生徒もいるようです。
逆に中学で外部の中学受験を考えている場合、学校の宿題が多い私立小からの受験は受験勉強の妨げになる可能性もあります。
③学費がかかる
特に初年度は入学金や準備金など大きな出費が必要となります。
2年度以降は学校により違いはありますが、毎年の学費は約70万~100万円と考えておく必要があります。また、私立は学費のほかにもお金がかかること*があり、学校によっても内訳が異なるため注意が必要です。
(*例:制服、給食費、寄付金、宿泊行事、謝恩会、保護者会の後のお付き合いランチなどなど。)
急な環境変化(親の勤め先の倒産・業績不振や親の健康問題など)によって、授業料が払えなくなり自主退学せざるを得なくなったり、授業料の滞納を余儀なくされる家庭もあるようで、そのようなことがないように、水際で防ぎたい学校側は、面接で父親に対し「どんな仕事をしているのか?」と突っ込んだ質問をする学校も最近は増えているようです。
④学校までが遠い
ほとんどの場合、交通機関を利用して通学することになります。
片道40分程度を通学に費やしている子供が多いようですが、それ以上長くなると特に低学年のうちは体力的に負担がかかります。結果、宿題や習い事をする時間が圧迫されます。
また事件や事故に巻き込まれる可能性が高くなりますし、通学中に災害にあう可能性も無い訳ではありません。親が駆け付けようにも遠ければそれだけ会えるまでに時間もかかります。
⑤親同士の付き合いが大変
私立小学校に子供を通わせている家庭は住んでいる地域が広範囲のため、子供同士で気軽に遊べず、保護者の介入が必要になることもあります。
また学校によっては保護者が学校行事に参加することが多い学校もあります。
➅馴染めないとストレス
人間関係や学習指導方法、校風などに馴染めないとストレスです。
また、公立より一クラスが少人数の学校や小~大学までの長期間を同じ仲間と過ごすことになる学校もある為、馴染めなければ大切な成長過程の期間に逃げ場がない。
外部受験で出られれば良いが、認めていない学校もあるので事前に調べておく必要がある。
⑦世間知らずになることがある
この社会には様々なタイプの人間がいて、様々な家庭環境の人がいますが、私立小学校には家庭環境や価値観が比較的似ている家庭の子供が集まるので社会に出たときに苦労する場合がある。
つまり、「箱入り」や「温室育ち」になる可能性があるということです。
➇地元に友達ができにくい
多数の子供が色々な地域から通学していたりするので、地元にあまり友達ができにくい。
知人の話によると、大人になり成人式などで知り合いがいないのはとても寂しいそうです。
まとめ
私立小学校に通うメリットとデメリットを上げましたがメリットと取るかデメリットと取るかは、各ご家庭の子育てへの考え、教育方針、お選びになる学校によって全く違うと感じました。
あるメリットやデメリットを単純に取り上げて私立が良い、公立が良いとこだわるのではなく、その学校に自分の子が合っているのか、中学校以降の進路も含め子供をどう育てていきたいのかという全体感をもって考えていく必要があると思います。
メリット・デメリットは何かしら選択をすれば付いてくるものであって、それらをそれぞれの家庭を取り巻く環境を踏まえて的確に把握し、デメリットを補うことを保護者のみなさまが考えればお子様にとってはどちらを選ばれても良い選択になるのではないでしょうか。