ノロウイルスに感染すると胃腸炎をおこし、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの症状が出現しますが、成人なら通常は2~3日で回復します。
しかし、免疫力や体力の低下している高齢者の場合、ひどい下痢と嘔吐で脱水症をおこし症状が長引く危険が高くなります。
吐き気がするときには横向きに寝ましょう。吐いたものが気道に詰まると窒息、気管・気管支に入ると誤嚥性肺炎を起こすと命にかかわるので注意が必要です。
成人よりも脱水症を起こしやすいので、吐いてもこまめに水分をとることが大切です。水分を受け付けない場合、口を湿らせる程度でも回数を多く与えるようにします。
どんな症状が出たら脱水?
- 尿の回数が少ない
- 尿の色が濃い
- 口の中が乾く
- 皮膚がカサカサになる
- 元気がない
- 目がうつろになる
- めまい
- ふらつき
- 頭痛
などが脱水のサインですが、
高齢者の場合は口の渇きなどに気づきにくく、自覚がない場合がありますので、周囲の人が気を付けて観察することも大切です。
また、下痢止めを使うと腸管の動きが抑えられ、ウイルスが排出されにくくなり、治りも遅くなりますので早めに医療機関を受診することも重症化させないためにはとても大切です。
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まとめ
高齢者の場合は感染症にかからないことも大切ですが、特に持病のある方は感染しても慌てず対応できるように、脱水対策用のイオン飲料などは普段から用意しておいたり、ノロウイルスや病気についての正しい知識を持ちましょう。
参考