秋冬の季節になるとノロウイルスが話題になりますね。
ノロウイルスのことを正しく知って、普段から感染予防を徹底しましょう!
ノロウイルス感染症の発生時期
ノロウイルス感染症は、1年を通じて発生し集団感染を起こしやすい感染症です。
特に11月から3月頃に流行するウイルスで、冬の感染性胃腸炎の原因のトップを占めています。
低温や乾燥に強いため、冬はウイルスが長く生きられること、生カキの旬の時期(11月~2月ごろ)と関係しているため
冬場の発生が圧倒的に多くなっています。

出典:厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」
ノロウイルスの感染経路
食べ物や人を介した感染など、感染経路は様々です。
特にカキなどの二枚貝の中にノロウイルスはたまりやすく、十分に火を通さないで食べることで感染します。
そのため、生カキの旬の時期(11月~2月ごろ)と患者数が関係していると考えられています。
ノロウイルスは感染力がとても強く、わずかなウイルス量でも感染するという特徴をもっています。
通常ウイルス感染には、1,000とか10,000個以上のウイルスが体内に入ることが必要とされていますが、ノロウイルスはたった10~100個程度のウイルス量で感染を引き起こすと言われています。
この特徴によって、人から人へと容易に感染していき、大流行を引き起こすのです。
はっきりとつかめてはいませんが、食中毒による感染より、人から人に感染するほうが多いと考えられています。
ウイルスは、感染者の便や嘔吐物に含まれているので、それらに触れた手で食べ物を口に運ぶと感染します。
ノロウイルスは、手のしわに入り込むため普段よりも念入りに手を洗わないと、ウイルスを洗い流すことができません。正しい手洗い方法を身につけ、自分や家族への感染をしっかりと予防しましょう。
-
-
ノロウイルス感染を防ぐ意外と知らない正しい手の洗い方 あなたの手洗いは大丈夫?
手洗い??そんなの簡単、ちゃんと手洗いくらいしてるよ~ 何言ってるの!「たかが手洗い」とあなどっちゃダメよ! ウイルスはとーっても小さいから手のシワの中に入り込むのよ。 まだノロウイルスに対するワクチ ...
先ほど、ノロウイルスはたった10~100個程度のウイルス量で感染すると述べましたが、感染者の吐しゃ物には1gあたり100万個以上のウイルス、便には1gあたり1億個以上のウイルスが含まれていると言われています!
そのため、以下のようなケースでの感染にも気をつける必要があります。
●ノロウイルスに感染すると、突然滝のように嘔吐するため、近くにいると吐しゃ物を吸い込み感染
●吐しゃ物をふき取るなどの掃除をした後にもウイルスが残っていて、空気中に舞ったウイルスを吸い込み感染
●感染者が使ったトイレや洗面所、ドアノブ、食器などにウイルスが付着していて、そこに触れた手でものを口に入れることで感染
まとめ
ノロウイルス感染症は、1年を通じて発生し、特に冬場(11月から3月頃)に流行する。
代表的な感染経路は、
①ウイルスに汚染された食べ物(特にカキなどの二枚貝)を介した感染
②人から人への感染
・手から口への接触感染
・吐しゃ物のしぶきを吸い込む飛沫感染
・汚染された環境からの空気感染
感染力がとても強く、ごくわずかなウイルス量でも感染する。
看病していた家族に二次感染し、みんなでダウンもめずらしくありません。
正しい知識を身につけ、感染予防を徹底しましょう!
-
-
ノロウイルスの基本情報②~潜伏期間・症状~
ノロウイルス感染症の症状や潜伏期間 ノロウイルスに感染して1~2日程度の潜伏期間をすぎると嘔吐や下痢、腹痛、頭痛、発熱(38度台まで)などが起こります。 口から侵入したノロウイルスは小腸で増殖を始め、 ...